建物の強度に影響も!放置すると怖いサビ

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壁面に鉄筋からのサビ汁が・・・

クラック(ひび割れ)などの原因で鉄筋コンクリートに水分が浸透し、コンクリート内部の鉄筋が錆び、水分とともに表面にサビ汁が表れています。

通常の汚れと違い、錆特有の赤褐色の汚れですので、通常は目視でそれとわかります。

また、水の浸入口となるような、ひび割れの周囲にまとまって付着しているケースが多く見受けられます。

コンクリートに発生したひび割れから、内部に水が浸透し、継続的に水に晒されることで鉄筋コンクリートの内部鉄筋がサビびていきます。

サビが進行すると、鉄筋の周囲に付着する錆の体積が増し、コンクリートを破壊(爆裂現象)してしまいます。

また、サビによって鉄筋の強度(引張り)とともに、コンクリートの強度(圧縮)も低下します。

建物構造体の強度低下は、日常生活の安全を脅かすものであり、また、元の強度と同等のレベルまでに回復させるには困難を要するものです。

もちろんコストも相応にかかります。

早期発見・補修で補修費用を抑えよう

ひび割れの周囲に、赤褐色の筋などがみられる場合は、サビ汁と判断できるでしょう。

ただし、塗装などの仕上げ材が浮いている場合は、表面に表れてこないこともあります。

本来は、サビ汁が発生する前に、水の通り道を作らないよう、ひび割れ補修を行うことが望ましいでしょう。

とはいうものの、サビ汁が発生してしまったら、あまり時間を置かずに管理組合で対策を検討、補修を実施することがベスト。

初期の段階であれば、水の通り道をふさぐ補修で対応可能ですが、極度にサビが進行してしまうと、電気的工法などのかなり大がかりな補修が必要となり、コスト的な負担ばかりでなく、構造耐力上においても、損失の可能性が大きくなってしまいます。

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