大規模修繕工事の防犯対策① 足場の金網養生と出入り口の施錠

大規模修繕工事中の防犯

 

マンション大規模修繕工事の忙しくなる時期、少なからず修繕工事中に「泥棒に侵入されてしまった」(侵入盗)という残念なお話を耳にします。

そこで重要になるのが防犯対策。せっかくあの手この手で防犯対策しているのに、配慮が足りないせいで対策が十分に機能していない場面が散見されます。
足場防犯システムなど有償で追加導入できる防犯対策もありますが、施工会社は一般的に防犯対策として次のような対応を行っております。

  1. 足場の金網養生と出入り口の施錠
  2. 補助鍵の貸し出し
  3. センサーライトの設置
  4. 作業員の専用ベスト着用

1つ1つの防犯対策を改善し、効果を最大化すれば、それだけでも十分な防犯機能を発揮します。
このシリーズでは、「大規模修繕工事中の防犯の盲点」と題し、上記に挙げた①~④について順次お話をしていきます。
今回は「足場の金網養生と出入り口の施錠」についてお話しします。

大規模修繕の防犯の盲点1 足場の金網養生

外部から足場への侵入防止などを目的として設置される金網養生。マンションの周囲に張りめぐらされるフェンスのことです。
金網養生を設けていたのに、樹木を足掛かりに泥棒に侵入されてしまったケースがありました。
金網養生が樹木の影響で途切れてしまい、完全に設置されていなかったのです。
現場監督に確認したところ、「配慮に欠けていた」という端的な回答でした。
しかし本来であれば、金網養生が設置しにくい場所ゆえに侵入できる可能性がある箇所については、防犯センサーライトを追加設置するなど侵入経路を塞ぐために別の対策を取らなくてはなりません。

また、金網養生にも2m70cm(金網3段)で設置されている場合と、1m80cm(金網2段)で設置されている場合があります。当然2m70cm(金網3段)の高い方が侵入されにくいですよね。
工事の発注時には、金網養生の設置しづらい場所がないか、金網養生の高さは何段か、施工会社ときちんと協議をしておくとよいでしょう。

大規模修繕の防犯の盲点その2 足場の出入り口

足場の出入り口も館内に侵入できる経路となります。
作業員さんは作業性をついつい優先しがちです。特に鍵がダイヤル式南京錠の場合、いちいち施錠するのが面倒なのか、出入り口を開けっ放しにしている現場をたびたび目にします。
マンション住民側も、バルコニーから侵入者がやってくるとはまさか思わないでしょう。
ところが施錠のされていない足場は、窃盗犯にとってはバルコニー側からの侵入を助けてくれる味方になります。鍵のかかっていない足場は、泥棒にとっては便利なハシゴです。
したがって、工事中はこの足場の出入り口の施錠がとても重要です。

気の利いた施工会社さんは、錠前には暗証番号式のプッシュボタン錠を選択します。扉は自動で閉まり、自動で施錠されるものです。
この方法であれば、作業性を損なわずに防犯性能を向上することができます。

大規模修繕工事中のマンションの皆さんは、今からでも確認してみてはいかがでしょうか?
まだこれからという方は、施工会社選定時のチェックポイントにしてもよいかもしれません。

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