台風シーズン到来!屋上防水、プロはここを見る

屋上マンションの共用部分の中でも、ふだん居住者がなかなか見ることがない屋上。実は色々な設備があることをご存知ですか? 屋上にある設備・機能として一般的なものには、防水機能、空調設備、給排水設備、電気設備などがあります。近年、マンションにも環境に配慮された設備・機能の導入が多くなっており、屋上に太陽光パネルや屋上緑化されたマンションもあります。

今回は建物を雨や雪から守ってくれる重要な機能であり、工法・種類が様々な屋上防水について、調査のチェックポイントをご紹介したいと思います。

屋上防水の種類

屋上防水の種類は、大きく3つに分けることができます。

①アスファルト防水・・・もっともポピュラー。耐用年数が長い。工事中に臭いが発生することがある。

②シート防水・・・短工期、低コスト。伸縮性がある。平らでない複雑な面には使用できない。

③塗膜防水・・・液体なのであらゆる形状に対応できる。

防水を施す場所や用途によっては、種類はさらに細分化されます。そして種類によって耐用年数に違いが出てきますし、メンテナンスの仕方によっては耐用年数を縮めてしまう可能性もあります。屋上防水は建物内への漏水を防ぐための一番重要な機能である一方で、一年中、紫外線や風雨にさらされる厳しい環境であり、劣化の進行も早い場所でもあります。では実際にメンテナンスや調査の際どういった点をチェックしたらいいのかを見ていきましょう。

チェックポイント 防水層にひび割れがないか?

防水層にひび割れがあれば、そこから水が浸入し、漏水の原因になります。アスファルト防水層がむき出しになっている工法(露出工法)では防水シートと防水シートのジョイント部分が劣化によってひび割れが生じやすくなっています。また、防水層を保護する役割で防水層の上にコンクリートを打設する工法(保護工法)では、コンクリート面にひび割れが生じないように3000mm以内の間隔で伸縮目地を設置しなければなりません。

チェックポイント 水溜りができる箇所はないか?

水が溜まった状態、または湿った状態が続くと防水層の劣化が早くなる恐れがあります。適切な勾配が取れているか確認します。

チェックポイント 防水層に膨れがないか?

防水層の膨れの原因の一つとして、コンクリートの打設後、適切な養生期間を設けず、コンクリート内に水分を含んだまま防水工事を行ってしまったことが考えられます。防水工事後、太陽熱などによって蒸気となった水分が逃げ場を失うことで防水層が膨れてしまいます。蒸気の逃げ場として脱気装置を設ける場合があるのですが、この脱気装置の数と配置が適切でないと、同じように防止層の膨れの原因となります。

チェックポイント ドレイン(排水口)に詰まりはないか?

ドレイン(排水口)にゴミがたまり、排水が適切に行えないと、ドレインまわりに水が溜まり、防水層の劣化を早める原因となります。


屋上は居住者の方が勝手に出入りできる場所ではないことが多いかと思います。その場合、専門業者でメンテナンスを定期的に行ってもらうことをお勧めします。定期的なメンテナンスを行うことで屋上防水の状態を把握することができますので、大規模修繕の際の費用を抑えることにもつながるでしょう。

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