【新米理事さん必見】第1章あなたが理事になったら

  • Update: 2022-06-14
【新米理事さん必見】第1章あなたが理事になったら

第1話 マンションにおける管理組合と自治会の違いとは

みなさんはマンションにおける管理組合と自治会の違いが分かっていらっしゃるでしょうか。意外とマンションに居住する住民でも区別出来ていない人が多いかもしれません。ここではまずマンションにおける管理組合と自治会の役割の違いについて解説します。

まずマンション管理組合について

マンション管理組合は、マンションを所有する人たちで構成する1つの会社と捉えてください。たとえば会社に入社するとみなさん会社員になるように、マンションを購入するとマンション管理組合員となります。もちろんマンション管理組合員のひとりひとりに権利や義務が与えられます。

マンションを購入して5年・10年・20年と月日が経過すると、当然マンションは劣化していきます。そのためマンションの外観はもちろん耐久性や耐震性などもしっかりと維持管理をしていかなければいけません。こういった維持管理を大規模修繕工事等でしっかりと行っていくことが、マンション管理組合の大きな仕事となります。

実はマンションの居住者全員がマンション所有者ではない場合がある

マンション居住者全員=マンション管理組合員なのかどうかは、実はそうではない場合があります。分譲マンションの場合、マンションの直接の所有者が所有する部屋を賃貸として貸し出している場合があるので、

マンションの居住者全員≠マンション所有者

となります。

マンション管理の分類

賃貸マンションの管理

マンションは大家さんが管理しています。

マンションの管理自体は、管理会社に委託している場合が多い

分譲マンションの管理

管理組合が管理会社にマンション管理を委託しています。

 

☆ここで重要なポイントはマンション管理は居住者の義務ではないということです。どういうことかと言えば、あくまでマンション管理は「所有者」の義務であり、分譲マンションで貸し出された賃貸にたまたま住んでいる賃貸の居住者にはマンション管理の義務は生じません。所有するオーナーサイドにマンション管理の義務があります。

続いては自治会の役割について解説します。

マンションにおける自治会の役割とは

マンションにおける自治会の役割は、マンションに居住する住民たちのコミュニティを形成するのが自治会の役割になります。

☆ここで重要なポイントはマンションの自治会は、マンションに「居住する住人」が対象となります。つまり賃貸で貸し出している区分所有者がそこに住んでいない場合は、そのオーナーは自治会の加入対象ではありません。逆に賃貸物件として住んでいる居住者が自治会加入の対象になります。

整理すると

  • マンション管理組合の構成員 = マンションの区分所有者
  • マンションの自治会 = マンションに実際に居住している住人
  • マンション管理組合 = マンションを購入した区分所有者の加入は義務(強制)
  • マンションの自治会 = 自治会は任意加入で強制ではない

また住んでいるマンション管理組合が主導して、自治会が行うような「夏祭り」などマンションにおけるコミュニティ形成活動を実施する場合もあります。しかし、マンション自治会が主導して大規模修繕工事やマンションの総会を実施することはありえません。

マンション管理組合と自治会の違いについて理解いただくことは出来ましたでしょうか?

マンション管理組合と自治会の役割について整理して理解すると、より自分ごと化出来るのではないでしょうか。

第2話では管理組合の仕事について、内容を取り上げてわかりやすく解説いたします。

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株式会社さくら事務所

ホームインスペクション(住宅診断)をはじめとする個人向け不動産コンサルティングや管理組合向けコンサルティングを行っている。400を超えるマンション管理組合のコンサルティング実績をもち、大規模修繕工事や長期修繕計画の見直し、瑕疵トラブルなどの管理組合サポートサービスを提供している。

【監修】さくら事務所マンション管理コンサルタント(マンション管理士)

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