コンクリートの劣化を調査!シュミットハンマー試験のメリットとは?

  • Update: 2014-07-25
コンクリートの劣化を調査!シュミットハンマー試験のメリットとは?
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株式会社さくら事務所

シュミットハンマー

マンション_シュミットハンマー試験 マンション_シュミットハンマー試験実施

何を行っているの?

コンクリートの圧縮強度を調べています。

どうやって診断するの?

コンクリート面にバネによる打撃を与え、返ってきた反発力で圧縮強度を測定します。

目的は?

経年によるコンクリートの劣化(圧縮強度の低下)を調べることが目的です。

コンクリートの強度を調べるには、厳密には構造体からコア(試験体)を搾取し、圧縮試験を行う方法になりますが、躯体を傷めてしまうという大きなデメリットがあります。

そこで、構造体を傷めず、比較的簡便に行えるという利点から、シュミットハンマーを用いた打撃試験が行われます。

しかしながら、簡便であるという利点がある一方、やや測定結果の精度は低いといったデメリットもあります。

試験せずに劣化を放置するとどうなるの?

コンクリート躯体のひび割れや、エフロレッセンスの拡大など、目視にてコンクリートの劣化が見られても、実際はどの程度強度に影響があるのかわかりません。

思ったよりも劣化が進み、強度の低下が見られる場合もあります。

管理組合や居住者にどんな被害(損害)が出るの?

構造体の劣化(強度の低下)は、根本的な安全性が脅かされるという、生活において危険な状態と向き合っているということになります。

また、劣化は進行すればするほど、その補強に要する時間やコストは上昇します。

住民はどんな対応をすればよい?

外壁のひび割れなど、見た目上不具合事象が目立つようになってきた場合、試験の検査結果を一つの判断基準の目安としてみることは有効でしょう。

一般的には将来的な補強など長期的な視点で修繕計画を立てる参考にします。

早期に試験または不具合を発見するメリットは?

検査結果によっては建物の安全性が脅かされている場合もあるでしょう。

また劣化は進行すればするほど、その補修にかかる時間やコストもかかるだけでなく、元の性能に戻る可能性も低くなります。

建物の安全性や資産性を損なわれる前に、早期に対応することが有効といえるでしょう。

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ホームインスペクション(住宅診断)をはじめとする個人向け不動産コンサルティングや管理組合向けコンサルティングを行っている。400を超えるマンション管理組合のコンサルティング実績をもち、大規模修繕工事や長期修繕計画の見直し、瑕疵トラブルなどの管理組合サポートサービスを提供している。

【監修】さくら事務所マンション管理コンサルタント(マンション管理士)

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