一般に分譲マンションでは概ね10年~15年ごとに大規模修繕工事が実施されています。
この大規模修繕工事には戸当たりでおよそ50万円~100万円程度の多額の費用が必要になるため、「いつ頃にどの部分を修繕するのか」「必要な費用はどれくらいなのか」向う20年~30年程度の期間を見通した長期修繕計画から、毎月の修繕積立金額を設定し貯蓄をしています。
この長期修繕計画は通常、マンションの状態に合わせ5年程度ごとに見直す必要があります。
目次
長期修繕計画見直しのポイント:1
●工事項目の漏れがないか?
∟仮設工事や機械式駐車場などが、見落とされていることがあります
長期修繕計画見直しのポイント:2
● 周期は適切か?
∟機械式駐車場やエレベータの交換など、極端に周期が長いことや短いことがあります
長期修繕計画見直しのポイント:3
●高額な費用の修繕項目が、計画期間の翌年以降に先送りされていないか
∟計画期間35年の長期修繕計画で、36年目にエレベータなどの交換が意図的に先送りされていないか
長期修繕計画見直しのポイント:4
●工法に選択の余地がないか?
∟工事方法は大きく分けて、補修・更生(再生)・更新(交換)という選択肢があります
長期修繕計画見直しのポイント:5
●数量の根拠が明確か?
∟工事金額を算出する方法には、積算法と簡便法・折衷法があります
マンション管理組合の方針にあっているか?も重要
維持修繕に対する考え方(方針)は、「建物は性能を損なわない程度に修繕できればいい」「常に傷みがない良好な状態を維持したい」など、管理組合によりさまざまです。
長期修繕計画に管理組合の方針が反映されていないと、必要以上に積立金を貯蓄する計画になっていたり、逆に貯蓄が足りない計画になっている場合も。
自分のマンションの長期修繕計画がどのような考えに基づき作成されているかを知り、本当に必要な修繕積立金を把握して、無駄なく適切に建物を修繕・維持していきましょう。
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