マンション居住者のインターネットにまつわるサービス・プロバイダ契約に関わる意外な盲点

  • Update: 2022-03-29
マンション居住者のインターネットにまつわるサービス・プロバイダ契約に関わる意外な盲点

当たり前だがマンション管理についてはしっかりと取り組んでいるマンション管理組合は多い。しかしマンション管理組合の意外な盲点になっていると考えられるものがある。それがマンションにおけるインターネットのサービス・プロバイダ契約にまつわるものだ。大規模修繕工事やそれに付随するマンション管理とは異なり、近年リモートワークの普及も相まって重要度が増しているインターネットのサービス・プロバイダ契約が盲点となり、管理組合でしっかりと検討されることなく放置されている場合が多くある。

あなたの住むマンションのインターネットサービス・プロバイダは大丈夫ですか?

たとえばマンション管理組合が一括契約しているインターネットのサービス・プロバイダがある場合、それがどこのサービスと契約しているのかについて、気を配って確認している居住者は、特別にインターネットに関して興味を持っている人以外では少ない。

そもそもマンション管理組合でインターネットのサービス・プロバイダが一括契約されている場合、その料金はマンション管理費のなかに組み込まれて一緒に支払う形式なので、サービス・プロバイダの料金が、マンション管理費のうちいくらになっているかまで分離して考えている人が少ない。

他方、居住するマンションの契約形態によっては、区分所有者がサービス・プロバイダと別途サービス・プロバイダと契約して利用料金を支払う場合もあり、この場合はご自身でサービス・プロバイダに払っている金額は把握されているはずです。

<確認すべき点>

  • マンション管理組合がサービス・プロバイダと一括契約している場合、どこと契約をしているのか。
  • サービス・プロバイダを利用/利用しない場合でも管理費として徴収され料金がかかる仕組みかどうか

インターネットのサービス・プロバイダ契約を確認しよう

サービス・プロバイダの契約は任意で加入する/しないが決められるが、サービス・プロバイダによっては、最低契約戸数がマンションごとに決まっている場合があり、契約自体がその戸数を下回ると割引を受けられない場合がある。

<確認すべき点>

  • まずインターネットのサービス・プロバイダに関する契約書を確認することが重要。
     →個別契約ではない場合、管理組合・理事会で保管していることが多い。

サービス・プロバイダのリプレイスも考えよう

たとえばマンション管理組合で、インターネット普及時に管理組合で一括で契約している場合は、その当時は最新のもので契約している可能性も高いが、そのままずっと内容を見直さずに同じ契約を継続している場合は、非常にもったいない状況になっている可能性がある。

リプレイスを考える場合、契約も期間契約で契約期間も5年だったり10年で、途中解約をすると解約金額が大きい場合がある。しかし、この解約金額が多くても、別会社に変更したほうがコストもインターネットの回線速度も大幅に改善する場合もある。

15~20年前の新築マンションの入居当時のまだ価格競争が始まる前のサービス・プロバイダの契約をそのまま延々と続けていると、契約によっては料金のほかに、100世帯?200世帯規模のマンションになるとハブがたくさんついている。

ハブについては数千円?1万円程度の負担になるものだが、これを全部一斉交換されたりして、場合によっては100万円を超えるような請求を受けたようなケースもある。

これも非常に意味のないコストになる。そのためサービス・プロバイダの契約内容によっては、共用部分に設置されているハブはすべてサービス・プロバイダが管理して、壊れた場合はすぐにサービス・プロバイダの負担で交換してもらえる契約の場合と、壊れたら壊れたらでその都度、組合が交換を求められる場合がある。もし10?15年と契約している場合は途中でメンテナンス費用も見ることも必要だ。

<小技>プロバイダの調べ方

  • IPアドレスで調べる
  • 契約書
  • 管理組合総会の決算書・議案書から

<確認すべき点>

  • 途中解約せずにサービス・プロバイダをリプレイスするのが一番良い
  • マンション管理組合向けのサービスを提供しているプロバイダは多い
     →サービス提案を受ける(何社かを競合させ、マンションにベストな契約を結ぶ)
  • IPフォンがどう使えるか
     →NTTの番号がそのまま使えるIPフォンもある
  • 未だに光ファイバーではなくブロードバンド回線で契約している管理組合も多い
     →リモートワークの普及もあり、現在もブロードバンド回線で契約の場合は、早急に契約内容の変更を含めて検討することが求められる
     →ブロードバンド回線から光ファイバー回線に変えることはコスト削減にも寄与する
  • 契約のリプレイスを検討する場合、メールアドレスについてどう考えるか
     →サービス・プロバイダ提供のメールアドレスの場合、変更が面倒になる。
     →サービス・プロバイダを切り替えしても、三ヶ月間は以前のドメインからメールが届くサービスもある。

☆管理会社のリプレイスに比べるとはるかにリスクが少ない

最後に

今後さまざまな要因によって日常的な生活費が上がっていくことが予想されるなかで、マンション管理費を気にすることと同じように、インターネットのサービス・プロバイダが提供するサービスやクオリティ、金額さらにメンテナンス範囲を確認することは非常に重要です。

新築のマンションは分譲会社によってサービス・プロバイダが指定されていることが多く、100戸以上の規模のマンション管理組合の場合、確実に管理組合一括でインターネットサービス・プロバイダに加入しているケースがほとんど。

現在はリモートワークの普及もあって、回線スピードが遅いマンションの場合は、代替手段(テザリングやWi-Fiを個別に導入など)で仕事を進めているケースも多い。

今後は5Gの普及により、さらに大容量データのやり取りが増加する。5Gに関してはタワーマンションではつながりにくい可能性がすでに指摘されているなど、対策を講じることが求められている。

中古マンションマーケットではインターネットの環境がマンションの資産価値に影響する可能性もあるため、今後はこれまで以上にインターネットがつながる環境も住環境同様に重視していく必要がある。

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株式会社さくら事務所

ホームインスペクション(住宅診断)をはじめとする個人向け不動産コンサルティングや管理組合向けコンサルティングを行っている。400を超えるマンション管理組合のコンサルティング実績をもち、大規模修繕工事や長期修繕計画の見直し、瑕疵トラブルなどの管理組合サポートサービスを提供している。

【監修】さくら事務所マンション管理コンサルタント(マンション管理士)

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