外壁タイルがきちんと張り付いているかチェックする方法

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外壁タイルの不具合を調べる「タイル引張試験」とは?

タイル貼り付け後、下地モルタル(貼り付けモルタル)が乾燥して硬化するころ(約2週間後・ただし、気温により、硬化時間には差があります)に、タイル表面に垂直方向に引張力を加え、タイルの接着力を測定する試験です。

タイルの不具合を調べる方法として、打診検査とともに引張試験が行われることがあるのです。

まず、電動カッターなどで、タイルの四方の目地をコンクリート面まで切断します。試験機をセットし、徐々に引張力を加えていき、タイルが剥がれた時点で、引張強度を測定します。
各工事仕様書により、合格判定基準に若干の違いはありますが、概ね0.4N/㎟を合格とすることが多いでしょう。

外壁タイルの不具合は、アフターサービス期間内でチェック

合格基準を下回り剥がれたタイルの裏を見てみると、タイル裏面の凹凸部に貼り付けモルタルが充填されていないことが分かります。

本来この凹凸部にモルタルがしっかり充填されることで、タイルとの密着力が増すのですが、このように、凹凸部にモルタルが充填されず空隙が多いと、タイルの接着力が低下してしまうのです。

早い段階で不具合が見つかれば、施工会社に補修をしてもらえるため、管理組合の修繕積立金の確保とタイル落下による事故のリスクをなくすためにも管理組合でアフターサービス期間内にチェックすることを検討してみると良いでしょう。

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