共用部分チェック 築5年未満分譲マンション編
共用部分を調査した結果、「特に問題となる不具合はない」とご報告できるのが理想的な建物です。しかし、風雨にさらされ、使用されることで建物は必ず劣化します。以下の事例はすべて、引き渡し後5年未満の分譲マンションの調査で確認された不具合です。全体的には丁寧に施工されていた物件でも、部分的に施工不良や早期劣化が見られることは多々あります。
屋上 防水の膨れ

共用廊下 排水側溝の防水破断

屋内駐輪場 コンクリート壁のひび割れ

外壁 タイルの浮き

共用廊下 あげ裏のエフロレッセンス

排水管継ぎ目の漏れ

地下ピット コンクリート柱の欠損

地下ピット コンクリート壁の欠損・鉄筋切断

地下ピット コンクリート壁のひび割れ・エフロレッセンス

共用部分チェックご利用例と理事の感想

【築2年目の分譲マンション】
築1年目に見つかった共用部分のひび割れ等について、分譲会社(売主)から「すべて保証対象外」と補修を拒否されたため、理事会で2年目(24ヶ月目)のアフターサービス保証期限までに調査およびコンサルティングの依頼を検討。総会決議を経てさくら事務所に依頼。↓
調査結果より施工の初期不良や、補修対象となる事象があることがわかり、アフターサービス対象となる事象のすべてを、分譲会社に補修してもらう。
【理事からいただいたご感想】
共用部分の不具合について、これまで分譲会社から詳しい説明なしに「保証対象外」と返答され続け困っていました。第三者の客観的な調査結果やアドバイスにより、分譲会社から保証対象・ 対象外の根拠が明示され、多くの補修を申し出てもらえたのが大きな収穫でした。
【築4年目の分譲マンション】
近隣分譲マンションで外壁タイルが剥落する事故があり、理事会にて、当該マンションの外壁タイル・アフターサービス保証期限までにタイルの検査実施を検討。総会決議を経て依頼。↓
タイルに不良がない階と、広範囲にわたり多数のタイルが浮き上がっている階があることがわかる。さくら事務所が継続して理事会のサポートにあたり、分譲会社・施工会社に原因究明を依頼。 結果、原因が判明し、分譲会社の費用負担ですべての施工不良タイルを貼り替える。