耐震性の低下につながる!コンクリートから鉄筋が露出

コンクリート鉄筋露出事例1 コンクリート鉄筋露出事例2

コンクリートから、見えないはずの鉄筋が見える・・・

コンクリートの一部から内部鉄筋が覗いています。

コンクリートが部分的に欠けて見える場合もありますが、表面的には均一なコンクリート面に見えても、ハンマーなどで打診すると、中身が空洞状態になっている場合もあります。

原因はコンクリート打設時の振動による締め固めが不足し、セメントペーストと骨材とが密実しないまま、空気が抜けずに硬化したことによります。

鉄筋は一定の厚さでコンクリートに覆われることで錆から守られています。

しかしながら、空気に晒されることで鉄筋は錆びていき、躯体の引っ張り強度の低下に繋がります。

地震の際、本来の強度を持たないことから大きな損傷を受けることも

鉄筋の錆による引っ張り強度の低下は耐震性の低下につながり、地震によって建物が大きく損傷を受けることがあります。

タイルや塗装で表面仕上げがなされていると分かりづらく、地下ピットなどのコンクリート打放し部分で見つけやすい傾向にあります。

一度錆びて強度を失った鉄筋を再生するのは不可能で、何らかしらの補強が必要になります。

強度を失う前であれば、露出部分の補修で対応可能です。

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