コンクリートのひび割れで発生!エフロレッセンス

地下ピットエフロレッセンス事例 地下ピットエフロレッセンス事例2

地下ピットで発覚したつららの正体、エフロレッセンス

地下ピット内のひび割れから、コンクエリートのアルカリ成分が染み出し(エフロレッセンス)、つららのように垂れ下がっています。

また、茶色く染み出しているものは、内部鉄筋が錆びている可能性が高いです。

地下ピットエフロレッセンス事例3

エフロレッセンスは、建物竣工直後においても極僅かに表面に浮き出てくることがあり、少量であれば問題はありません。

しかしながら白く塊のようになっているものは、コンクリート内のアルカリ成分がかなり漏出していることが考えられ、ある程度の中性化が進んでいる可能性も考えられます。

エフロレッセンスの原因は?

建物竣工後、極僅かに表面に現れるものはコンクリート内部の水分の蒸発によるものですが、相当量のエフロレッセンスは、コンクリートのひび割れなどから水分が浸透し、それが内部のセメント成分(アルカリ成分)と共に染み出していきます。

このまま放置してしまうと、コンクリートからアルカリ成分が抜け出すわけですから、コンクリートが中性化していきます。

コンクリート内部の鉄筋は、コンクリートのアルカリ性によって錆びることなく保たれるのですが、中性化したコンクリート内部では鉄筋は錆びていきます。

少量の白い染みであれば、単なる汚れの問題で中性化の心配もありませんが、塊状になっているものは中性化が進んでいる可能性もあり、構造強度の低下となることも考えられます。

まずは、外壁に白い染みが浮き出ていないかどうか、観察してみましょう。

白系の仕上げ材の場合は分かりづらいかもしれませんが、タイル目地などにも注目してみるとよいでしょう。

エフロレッセンスは、一度にたくさん現れるものではなく、徐々に流れ出したものが塊のように巨大になっていきます。

初期段階で白い染み出しを発見できれば、その部分のひび割れを補修することで、染み出しを止めることもできます。

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