悪臭の原因にも!コンクリート型枠の残存

マンションコンクリート型枠の残存 マンションコンクリート型枠の残存2

地下ピットに本来ないはずのものが・・・

地下ピット天井スラブ(1階床)の一部に施工時の型枠材が解体されずにそのまま残っています。

本来コンクリート躯体を作るためのもので、コンクリートが固まれば解体して撤去するものでが、どうしてここにあるのでしょうか・・・

原因は、マンション施工後の忘れ物。

この部分は、ダメ穴と呼ばれる部分で、コンクリート型枠を解体した後、搬出するためにコンクリート打設時にあらかじめ開けておく穴です。

通常、すべて搬出し終わった後、鉄筋を継いでこのダメ穴部分もコンクリートで塞ぎますが、最後にこの部分の型枠解体を忘れてしまったものと考えられます。

型枠が残されていること自体、構造体に悪影響を及ぼすものではないものの、型枠の木部が腐食したりカビが発生したりするおそれもあります。

地下ピットから原因不明の悪臭が・・・?

地下ピットはマンション居住者が出入りする場所ではありませんが、地上にある通気口(地下の通気のための穴)から悪臭が漂う場合もあり、衛生上も好ましい状態ではありません。

マンション居住者が地下ピット内に入ることはまずありませんので、特に木部の腐食やカビが発生しなければ気づかない場合が多いでしょう。

程度にもよると思いますが、敷地周辺で、原因不明の悪臭が漂っている場合は、地下からの通気の可能性も高く、マンション管理会社に地下点検をお願いしてみるとよいでしょう。

型枠が残っていること自体、構造上大きな影響を及ぼすものではないものの、悪臭を放つようになると、敷地周辺に虫や害虫が発生する場合もあり、特に低層階のマンション居住者の生活環境に悪影響を及ぼしかねません。

早期に地下点検を行い、撤去しておくに越したことはありません。

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