水の進入で劣化が加速!バルコニーのサッシ水切り下シーリング不良

05161  05162

シーリングの充填不足という、施工不良

サッシ水切り下(裏側)のシーリングに隙間が生じています。

本来ならば雨水が浸透しないように、シーリング材で充填されているべきところ、写真のように手鏡など用いると、隙間がはっきり見て取れます。

直接手で押さえても確認することができます。

シーリングの劣化が原因の場合もありますが、写真の状況は施工時の充填不足と見られます。

このまま放置していると、雨水が隙間から侵入し、コンクリート内部に浸透していく場合も。

漏水やコンクリートの劣化を誘発する恐れがあります。

コンクリート内部に雨水が浸透すると、漏水にも

雨水がコンクリート内部に浸透すると、ヘアクラックと呼ばれる躯体の毛細血管のような細いひび割れを伝って、バルコニーを利用している居住者の部屋だけでなく、別の部屋へと到達することもあります。

室内を濡らし家財にも被害を及ぼす場合があります。

サッシ水切りの裏側は、意識して見ようとしない限り、見える場所ではありません。

施工当初の充填不足などは、建物竣工時の段階で点検・補修されておくことが望ましいのですが、自分で鏡などを使って観察することは可能です。

サッシ水切り下のシーリングは、雨水の浸入を防ぐ非常に重要な施工工程です。

漏水が起き、内装材や家財まで濡らしてしまうと、生活が拘束され、精神的な負担は計り知れません。

雨漏りが起きる前に、雨水が入り込むような隙間を塞いでおくことが重要です。

また、竣工後10年間は、施工会社もしくは売主によって補償される箇所となりますので、通常、無償で補修が行われます。

マンション共用部分のチェックをご希望の方はこちら

事例チェック 関連記事