マンションでは地下ピットで発見したひび割れの状態とは?

地下ピットのコンクリーひび割れ 地下ピット場所

地下ピットのコンクリートのひび割れ

地下ピットエフロレッセンスつらら

地下ピット内のコンクリート面に、ひび割れが発生しています。

また、ひび割れ部分からコンクエリートのアルカリ成分が染み出し(エフロレッセンス)、つららのように垂れ下がっています。

ひび割れは、地上部分と同様に、基本的にはクラックスケールを用いてわれ幅を測定しますが、通気が取られていない場合、湿気が多くわずかなひび割れからでもエフロレッセンスが生じることもあります。

地上部のひび割れと同様ですが、地下ピットはあまり人が立ち入りしない部分ということもあって放置されがちです。

また、湧水などにより、微細なクラックから水分が浸透しやすい環境にあるといってもよいでしょう。

大きなひび割れは、放置しておくと内部鉄筋の錆びに繋がり、ひいては構造耐力の低下となります。

また極度のエフロレッセンスによって、コンクリートから多量のアルカリ成分が抜け出してしまうと、コンクリートが中性化し、これも内部鉄筋の錆びを誘発することになります。

外観からは見えない箇所なので、見た目は綺麗に見えても実際は構造上に大きな問題を抱えているケースがあります。

外からは健康そうに見えても実は内蔵が弱っているような状態の人間の体と同じです。

早期発見には、管理会社に定期的に調査してもらっても

直接住民が出入りする場所ではないので、基本的には管理会社によって、定期的に検査が行われるのが望ましいでしょう。

地上のひび割れと同様に、早期に発見することでコストも比較的安く修繕が可能です。

また、構造耐力に影響を及ぼす恐れもありますので、定期的点検と早期の修繕が望まれます。

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