築10年未満にチェックしたい!施工会社に補修もらうべき不具合とは

マンション地下ピット_空中梁 マンション地下ピット_空洞

地下ピットで発覚、地中梁のコンクリートの施工不良

地中梁に空隙が見られます。本来穴が空くべき場所ではありません。

見た目上は判別できないことが多いですが、ハンマーによる打診により、カーンと軽い音が響くことで空隙があることがわかります。

さらに強く打診すると表面のコンクリートが砕け、内部の空隙が露わになります。

建築時の施工不良によるものでしょう。

コンクリート打設後、十分な撹拌や振動が不足すると、内部に空隙が残ったまま固まってしまいます。

コンクリートの欠損はすなわち、構造上の耐力不足につながります。

また欠損部分については鉄筋が十分な厚さのコンクリートで包まれていない(かぶり厚さが不足している)ことが考えられますので、鉄筋の錆が誘発される可能性が高いでしょう。

地下ピットの定期メンテナンスは基本、管理会社頼み

構造耐力不足は、言うまでもなく震災時の建物の損傷が大きくなり、人的被害が発生しないとも限りません。

また、大災害に至らなくとも、損傷の修繕が増え、それに費やす時間やコストも増大します。

地下ピットは、基本的に住民が立ち入る場所ではないので、日常の観察で発見できるものではありません。

定期的なメンテナンスは管理会社に委ねることになりますが、見た目上はわからないので、検査を目的としたチェックを行わない限り、発見されないこともあります。

震災はいつ起きないとも限りません。建物や住民に被害が及ばないうちになるべく早期に補修を行うことが必要です。

構造上主要な部分に該当しますので、10年以内であれば、施工会社もしくは売主による補償の範囲で補修がなされる可能性が高いでしょう。

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