マンションの地下ピットが浸水!原因は?

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マンションの地下ピットで浸水

マンションの地下ピットに水がたまっていて、プールのようになっています。

本来、貯水槽としての利用でない限りピット内には水がたまることはありません。通常はコンクリート面は乾いています。

考えられる主な原因として、コンクリートのひび割れなどから湧水が染み出してくることが考えられます。

水圧は意外と大きく、小さなひび割れでもかなりの水があふれ出すことがあります。

他の原因としては、排水管からの漏水も考えられます。

常にコンクリートが水にぬれている状態ですから、このまま放置しておくとひび割れからコンクリート内部に水が浸透していき、内部鉄筋の錆、コンクリートの爆裂などが起こり、劣化が進んでしまうと構造がもろくなってしまいます。

放置しておくとコンクリートの劣化も

コンクリートの劣化はすなわち強度の低下となり、耐震性が損なわれます。

またカビ、微生物の繁殖などを引き起こし、通気口(ピット内の空気の出入りがある筒状の口)からの悪臭や、虫の発生などが起きることもあります。

普段は、居住者が出入りする場所ではないので、通気口からの悪臭などで気づくことがあるかもしれません。

ただ、通気口から悪臭がしてくる段階では、すでにピット内にはかなりの浸水が進み、時間が経過している可能性が高いでしょう。

通常は管理会社による点検になると思いますが、早期に発見することで、コンクリートが完全に劣化し強度低下などの二次被害が起きてしまう前に、比較的軽微な補修で対策が打てます。

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