コンクリートの施工不具合~コールドジョイントとは?

地下ピットコールドジョイント_不具合事例 地下ピットコールドジョイント_不具合事例

コンクリートのコールドジョイントとは?

コンクリートに生じてしまった継ぎ目をコールドジョイントと言います。

コンクリートの表面の色あいが均一でなく、色合いが変わっている継ぎ目に沿ってひび割れが発生している場合もあります。

原因はコンクリートを打ち重ねる際に、後から打ち継ぐ時間があきすぎて、前に打ったコンクリートと後からコンクリートとが一体化せず、硬化してしまったことによります。

継ぎ目部分が大きく裂けてくる場合などは、裂け目からの水分の浸透や空気に触れることで内部鉄筋が錆びていく可能性もあります。

地下ピットは普段あまり目にされる場所ではなく放置されがちです。

継ぎ目部分の裂けも初期に補修を行なえば、問題ないのですが、かなり進行してしまうと構造強度に影響してきます。

外壁などは何らかしらの仕上げがなされているケースが多いのですが、水平方向に比較的長い割れが発生した場合は、コールドジョイントの可能性も考えられます。

地下ピットなどコンクリートの仕上げがそのまま見える場所では、色目が急に変わっているかどうかで見分けができます。

単に色目が変わって見えるだけでは、大きな問題となるものではありませんが、経年と共に継ぎ目を境に割れが生じるかどうかは、必ずしも一様にはいえません。

従って、コンクリートの仕上げがそのまま見える地下ピットをなるべく初期の段階で点検しておき、色目が変わっている部分があるかどうかをまずチェックしておくことは有効で、今後の進行具合を経過観察し、早期に補修の対応ができます。

事例チェック 関連記事