バルコニーでひび割れ発見、その影響は?
バルコニー手すりと壁の境目にひび割れが生じています。
しかし、ひび割れ誘発目地(ひび割れを集中して発生させることを目的として、あらかじめ位置を定めて計画的に作られた目地)付近に発生しているので、ある程度想定内のものと考えられるものです。
ひび割れは、クラックスケールなどを用いて、ひび割れ幅を測定し、0.3㎜以上の場合は補修が望ましいレベルとしています。
壁と手すりなど、コンクリート躯体の形状(高さ)が変わる箇所や開口部周りなどは、コンクリートの伸縮や外力などの影響でひび割れが発生しやす部分です。
そのため、あらかじめひび割れ誘発目地を設けておくのは、一般的な施工方法で、そこにひび割れが発生するのは構造上問題ではありません。
ですが、ある程度の想定内のひび割れとはいうものの、放置しておくと、割れからコンクリート内部に雨水が浸透し、コンクリートの劣化を促進させます。
コンクリートの劣化は構造強度の低下につながり、建物の耐震性を損なうことになります。
放置しておくと、コンクリートの劣化を早めてしまいます
バルコニーやエントランス周り、廊下など、外壁を観察すると大小ひび割れがみられる場合があります。
特に開口部周りや、形状が変化する部分に見られることが多いでしょう。
神経質になる必要はありませんが、定期的な修繕のタイミングで適正な補修がなされることが望まれます。
すぐに構造上影響を及ぼすものではないものの、長期間放置しておくとコンクリートの劣化を早め、構造強度を低下させる恐れがあります。
建物の資産価値を維持し長く安心してご生活できるために、定期的かつ早い段階で補修を行っておくことが大切です。
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