天井裏の点検口はどこにある?開け方や注意点、チェックポイントを解説

天井裏の点検口、どこにあるかご存じでしょうか。点検口とは、居室の天井などにある四角形のふたのようなものです。天井裏の点検口は、躯体の状態や漏水の有無などを確認するときに開けるタイミングがあります。

普段、生活するうえで触る機会が少ないため、点検口の場所や開け方を知らない方も多いでしょう。

本記事では、あまり注目されることのない天井裏の点検口にスポットをあてて、開け方や注意点、点検口からチェックできることを紹介します。

天井裏の点検口の役割

天井裏の点検口は、マンション躯体の劣化状況、電気配線や換気扇ダクト、漏水などを点検するためのものです。

住宅診断や耐震診断などの点検項目にもなっており、建物の状態を知り管理していくうえで重要な役割を果たしています。

居室だけでなくユニットバスの天井にあるのも点検口です。浴室の換気扇やダクトを点検したりメンテナンスしたりするときに使われます。

天井裏の点検口どこにある?

天井裏の点検口は、基本的に居室や廊下、ユニットバスの天井にあります。点検口はあえて人目につきにくい場所に設置していることも。

天井を見ても見当たらない場合は、クローゼットなどの収納スペースの天井をみてみましょう。

天井裏の点検口の設置は基本的に義務ではない(長期優良住宅やフラット35を利用した建物を除く)ため、100%点検口があるとは言い切れません。

しかし、点検口がないと点検するために壁や天井を壊さないといけないため、ほとんどの住宅で設置しています。

点検口は天井裏以外にもある

点検口があるのは天井だけではありません。

たとえばマンションでは、上下階で繋がっている配管を点検するために、パイプシャフトがある壁面に点検口がついているケースがあります。

そのほか、専有部の給排水管をメンテナンスするために床下に点検口があることも。洗面所の床が一段あがっていることがあるのは、床下に配管が通っているためです。

天井裏の点検口の開け方

天井裏の点検口にもいくつかタイプがありますが、点検口に留め具がついている一般的なタイプを例に開け方を紹介します。

まずマイナスドライバーを用意しましょう。ネジのような形状の留め具の中心に線状の溝があるはずです。点検口をおさえながら、溝にマイナスドライバーをはめて反時計回りにまわしてください。

留め具が回ると、留め具と反対側に位置する辺以外の3辺が外枠から外れて、下に降りてきます。

このタイプの点検口は完全に取り外せるわけでなく、点検口がぶら下がる状態になるため、モノをぶつけたり角にひっかけたりしないように気を付けましょう。

天井裏を自分で点検するときの注意点

点検口を開けて自分で天井裏を点検するときは以下3点に注意してください。

・点検口のなかに入らない

・ホコリやカビに注意する

・電気配線に触らない

順に解説します。

(1)点検口のなかに入らない

自分でチェックするときは、点検口のなかには入らずライトで照らしながら目の届く範囲を確認しましょう。天井裏には危険な場所があり、見極めるのが難しいためです。

踏んではいけない部分に足を踏み入れてしまうと、ケガや事故に繋がります。

(2)ホコリやカビに注意する

天井裏は通気性が悪いため、カビやホコリが発生しやすく衛生的ではありません。天井裏を点検するときは、マスクやゴーグルなどで対策するのがおすすめです。

体質によっては健康を害する危険性もあるため、心配な方は自分で天井裏を点検することはやめましょう。

(3)電気配線に触らない

屋根裏には電気配線があります。劣化していると感電する危険性があるため、電気配線には触ってはいけません。

とくに漏水の可能性がある場合は要注意です。自分で点検せずに専門業者に依頼しましょう。

天井裏の点検口でチェックできること

天井裏の点検口からチェックできることは次のとおりです。

・水で濡れたあと(変色、水滴)がないか

・配管が外れていないか

・配管付近のモルタルにひび割れがないか

・断熱材が剥がれていないかなど

点検口から覗くだけで、異常や不具合が生じていることがすぐわかるケースも少なくありません。

しかしホコリやカビ、感電の恐れなどの注意点もあるため、購入を検討している物件を点検したいときはプロに依頼するのがおすすめです。

さくら事務所でもホームインスペクション(住宅診断)をおこなっていますので、ご活用ください。

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天井裏の点検口チェックで隠れた不具合が見つかるかも

天井裏の点検口は、日常生活ではあまり意識される箇所ではありませんが、配管や配線などの点検や修理をする場合などに無くてはならない存在です。

マンションの共用部にも点検口があり、躯体コンクリートの状態や床下の水漏れなどを確認できます。特にタワーマンションや大規模なマンションでは、点検口を覗いて調べることで、防火区画の施工ミスなど、初期の施工不良が見つかることも少なくありません。管理会社などの定期点検には含まれない不具合が見つかることもありますので、アフターサービス期限が切れる前に、外部の専門家にしっかりと調査してもらうことをおすすめします。

さくら事務所では、マンションのアフターサービスに向けた共用部チェックを実施中です。豊富な実績をもつ専門家が、点検口の内部や地下ピットなど現地調査をおこない、理事会や説明会で分かりやすく報告します。

アフターサービスが適用される不具合や施工不良があれば、オプションで分譲会社へ無料補修の申し入れをおこなうことも可能です。実際にこれまで数百万~数千万円以上かかる修繕を無償で受けられたケースも多数あります。

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