マンションの管理費のコストダウン、注意すべきその落とし穴

マンションの管理費コストダウン、その目的は?

管理費のコストダウンに乗り出す主な動機として、

■修繕積立金の増額を押さえたい
■組合収支が赤字に転落
■大規模修繕工事費用の調達
■管理業務の品質が低い

といったことが挙げられます。

しかし、管理に望むものは「多少管理委託費が高くても、経験豊富な営業担当・管理員を派遣してほしい」「決められた業務が実施できれば、格安の下請け会社を使ってでも費用を下げて欲しい」 など、管理組合にごとに意見が分かれるところ。

ここを把握せずに理事会がコストダウンを進めてしまうと後々、理組合と理事会に軋轢が生じてしまい住みづらくなってしまうなどのケースもあるので、管理費のコストダウンを検討する場合は必ず、まずは所有者や居住者へ具体的な動機を伝えアンケートを実施したり説明会を開くなどしっかりと順序を踏むことが大切です。

また、コストダウンを提案する場合ははじめから具体的な金額を目標額に据えるのではなく、「管理コストの見直し」としておくのが望ましいでしょう。

なぜならコストダウンの金額にこだわりすぎて、管理会社リプレイスなどをした結果、管理の質が大幅に下がってしまうといった懸念があるためです。

マンションの管理費コストダウンで失敗しないために

■コストダウンありきにならないこと
■リプレイスを前提としないこと
■業務の仕様を大きく下方修正しないこと
■管理組合や居住者への説明に十分な時間と労力を惜しまないこと
■管理コストの価値観の違いを認識すること
■一人で取り組まないこと
■目標額などを事前に告知しない

業務品質の向上を前提もしくは、少なくとも業務品質を落とすことなく委託費用だけを削減できるよう、ポイントを抑えながら慎重に進めましょう。

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