管理良好マンションはまずココが違う!理事の任期と改選方法を考えよう

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おかげさまで、多くのマンション管理組合の皆さまにご登録頂いています。

ご入会の際に伺ったアンケートで「今のマンション管理組合で気になること」として、多くの方が取り上げていたのが「管理組合の運営」「管理会社さんとの関係」にまつわるものでした。

「管理組合が管理会社さんの言いなり状態」「新しいことを提案しても組合でどのように理解を得たらいいかわからない」「役員みんな、事なかれ主義で時間だけが過ぎていく・・・」といった日頃の組合運営で頭を悩ませている方が多いようです。

さくら事務所では、管理組合運営を活性化させるための最初の1歩として、役員の任期について提案しています。

通常、役員は「1年で全員改選」というマンション管理組合が多いかと思いますが、「任期を2年に、1年ごとに半数改選」を理想形だと考えます。

今回は、マンション管理コンサルタントが「役員の2年任期、半数改選」が、管理組合運営、管理会社とのつきあい方に有効な理由を3つご紹介します。

管理会社の言いなり状態なんです・・

「役員は毎年全員改選」というマンション管理組合でよく聞かれるのがこのお悩みです。

全員が改選されてしまうと、前年度までの流れを誰も知らないことから、管理会社とのやりとりについてまた全員が1から始めなければいけません。

一年分の経験も知識も実績も毎年毎年リセットされてしまうのです。

これまでどういった経緯で進められてきたかわからない理事の方々も、疑問を感じたとしても管理会社に強く言えず、言いなり、お任せになってしまいます。

ですので、多少管理会社が強引な進め方をしてもそのまま通ってしまうのです。

2年任期の半数改選にすることで、前年度に管理組合運営などに取り組んだ1年分の経験や管理会社とのやりとりなどの経験も知識も、そのまま次の年に引き継ぐことができるのです。

前年度の流れや経緯を理解したメンバーを半数残し、新たなメンバーを半数加え、それぞれじっくり2年の任期を務めることで、言いなりやお任せにならずに、管理会社と上手に付き合っていくことができます。

管理会社さんがしっかりしてくれない!

こういった声もよく伺います。

マンションの管理組合の皆さんの関心が低いマンションでは、残念ながら管理会社さんからはあまり経験や知識のない担当者さんがついてしまう傾向にあります。

管理会社からしたら、「うるさいこと言わないマンションなので、誰々さんでも大丈夫でしょう・・」という配置なのかもしれません。

ですが、経験や知識のない担当者さんだと、管理会社からはますますよい提案が受けられなくなります。

1年ごとに役員が全員改選になると、中には「この1年を何事もなく過ごせれば・・(大事なことは決めたくない)」という方もいらっしゃるでしょう。

任期を伸ばし、長く理事会(管理組合)の活動に参加してもらうことで、管理への意識や関心の高い居住者を生むことにも繋がります。

管理会社さんにしっかりしてもらうには、まず自分たちが管理組合運営への関心をしっかり持つことからはじめる必要があるのです。

いい意味で、「うるさい」(管理への関心の高い)管理組合になることも必要です。

組合の理解を得られず新しいことが進められない・・・

マンション管理組合の活動は、仲間と行うものです。

どんなリーダーシップと経験、知識があっても、孤軍奮闘ではなかなかうまくいきません。

管理組合を活性化させる、新しいことを始めるには、自分のマンション管理に対する認識や考えを共有、理解してくれる仲間をつくることが重要です。

任期を延ばすことは、そういった仲間増をやすことにもつながります。


いかがでしたでしょうか?

さまざまな管理組合運営にお悩みを抱える管理組合の皆さま、ぜひ組合運営の円滑化・活性化のためにも、任期や改選方法について改めてみてはいかがでしょうか?

毎年改選というマンション管理組合は、まずは引継ぎ期間をしっかり設けることから始めてみてもいいでしょう。

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